2月末に投稿されたウマ娘合作に参加していました。素晴らしい合作!本当に参加できて光栄です。
サクラバクシンオーのパートである「Panic! Pop'n! Picnic!」の音声・映像と、実写競馬のパートである「Never-Ending Tale」の音声を担当しました。
Panic! Pop'n! Picnic!
サクラバクシンオーのパートです。正直な話、わたしはキャラクターに視点を置いた動画をあまり作ってこなかったので、ファンが多くみんなに愛されているバクシンオーを扱うことに少なからず緊張感がありましたね……。うまく魅力を引き出せるのかなみたいな。
音声を作り始めた当初は自分の中にあるキャラに注目した音MADってこんな感じかなというイメージで進めていたのですが、慣れていないのでどうにもニセモノ感が出てしまう傾向があり、けっこう苦戦しました。やっぱりむずい!
そこで途中で、「まあおれがバクシンオー好きなのは本当だしおれの思うように作るか……」と思い直して、個人的に好きなセリフをピックアップして好きなように置いていく感じにしたら、最終的に納得できる音声を作ることができました。やったね。全セリフ切り出しておいて良かったです!
映像も含めて、このパートで意識していたのはバクシンオーが持つ要素を極力全部出そうということで、衣装(私服・制服・勝負服)、「走る」映像、本能スピードのライブ、RRIのメンツ(ブルボンとライス)、アニメBB、高笑い(かわいい)、2枚あるサポカなど、組み込めそうなやつは大体組み込むつもりで作りました。本当はホーム会話で絡みのあるビコーペガサスやバンブーメモリーも出したかったのですが、前述の要素を拾うので精一杯で叶いませんでした。純粋に構成力不足で他にも出せていない要素はあると思うので、ちょっと反省ですね。
上述のように全要素を出そうとするのはいいんですが、如何せん映像に関して勉強していないので、すぐに表現が手詰まってしまいました。制作の終盤辺りでコレ無理かも……となって死にかけていたのですが、土壇場でmojimo-mangaを契約したら何とかなりました。ありがとうラグランパンチ。ありがとうコミックレゲエ。あとRunwayもありがとう。
ところで、私は合作でコメントが付きにくいパートを作ってしまう自覚があります。今回はキャラクターを見せる合作なので、ちゃんと可愛く見せられているか投稿されるまでかなり不安だったんですが、コメントを見ていると良い反応を貰えているようで嬉しいです。ちょっと苦手意識も解消されたかな。バクちゃんにも感謝です。
そういえば、ピクニック日野茜からの要素も入れています。
ここは本当にそのまま。背景はわかりにくいけど桜の花弁っぽく見えるように切れ目を入れています。
ここはゲーム内イラストにカラフルなテキストを乗せる構成を踏襲。
ここも同上です。いま思うと直球で引用しすぎでは……とも感じますが、茜ちゃんリスペクトだよ~ってことは絶対言いたかったのでこんな感じにしました。
ラストのカットはセリフも「輝く未来に向かって」なので全面的に意識しています。走る構図(向きは逆ですが)とセリフまで綺麗に合わせられたので嬉しかったです!
Never-Ending Tale
天の川を作っていました pic.twitter.com/q3xUSbX1X8
— BaN長 (@banfuture) 2022年2月24日
バクシンオーパートと並行して、Never-Ending Taleパートの音声も担当しました。
本パートの映像はKamroさんに制作して頂きました。無茶振りともいえる音声に、私が空想していたような、むしろそれを上回る、本当に素晴らしい映像を制作して頂きました。感謝してもしきれません。改めて、本当にありがとうございました!
経緯からいえば、私が勝手に合作内に実写競馬のパートあったらいいなーと思っていた所に、たまたまこのパートを担当するお話を頂いたので、渡りに船と制作を担当することにしました。
「ウマ娘」の合作内でリアル競馬を扱うので、バクシンオーのパートとは異なる種類の緊張感を感じていましたが、私自身競馬実況が好きだったし、大合作の飛び道具的なパートを担当することができるワクワク感みたいなものもあり、作ってる時はだいぶ楽しかったです。
見せ方としてパターンを2つ考えていて、
・2011・12・13年のJRAのCMをベースに名馬列伝のようなパート
・ウマ娘に登場している競走馬をすべて出すパート
のどちらにするかで迷っていました。
20th Century Boy、The Winner、The LegendのCM群はどれも痺れる程カッコよく(私はキングヘイローのThe Winnerが本当に好き)、チームスピカやメインストーリー勢など、ウマ娘を踏まえた上で名馬を選ぶとしてもいくらでも括りが考えられます。頭数を絞る分だけ演出が濃くなるので、「個」のインパクトを見せるパートを作るならこっちかもしれない。
ただ、僕はウマ娘の世代や雌雄を問わず肩を並べている「全」的なところが好きだったので、やっぱり全員の名前を1回は呼びたい/聞きたいと感じ、最終的に74頭立てのレースの実況を作るコンセプトでやることにしました。後ろのGIRLS' LEGEND Uパートでウマ娘が全員出ることもわかっていたので、その対比としても挑戦してみたかったですね。
こういうぜんぶ出す系の発想は、親父コアの頃から何ら変わっていない気がします。限界まで集めて、何とかして並べる。特殊な状況でのみ発揮できる力技だと思いますが、今回はそれができる絶好のタイミングだったので、十八番やったるで!という意気込みで音声に取り掛かりました。
キングヘイローの高松宮記念「撫で切った!」やトウカイテイオーの有馬記念「奇跡の復活!」、ツインターボの七夕賞「吼えろツインターボ!」、サイレンススズカの毎日王冠「どこまで行っても逃げてやる!」など、個人的にこの実況は外せないというものは秒数と相談しながら頑張って採用して、後はもうどれだけ詰めながらギリギリ馬の名前が聞こえるように組んでいくかの闘いです。36秒に74頭はやっぱり普通に無理なのでは……と何度も思いました。
ただただ名前を並べたようにはしないために、「先頭」「内から」「外から」「追い込んだ」「逃げる」「かわした」などのレース状況を表現する単語は極力入れる方針にしました。
基本的には生年順に登場させており、その上で各馬の関係性を考慮した並べ替えをして、最終的な順番を決めています。すごくざっくりとしたものですが……。
基本的にG1の勝ち鞍がある子はG1での実況を引用していますが、実況のフレーズを優先している部分もあるのでたまに例外の馬もいます。私的な理由を挙げると、ヒシアマゾンはエリザベス女王杯ではなく私が好きなレースだからという理由でクリスタルカップ、シーキングザパールはNHKマイルではなく
Never-Ending Taleパートの音声を振り返ってみると、心底楽しみながら自分のやりたかったことを実現できたように思います。こんな密度の音MADを作るのは後にも先にもここだけじゃないかな。おまけとして、実況のみx0.75音声を置いておきますね。
振り返ってみると、両パートでやりたいことを存分にやらせてもらった感じがありますね。改めて、お誘い頂きありがとうございました!お疲れ様でした!